スタッフ紹介_新築・リフォーム営業チーム リーダー・山口圭造 Part.2
スタッフ紹介
2019.12.11
大学を卒業後、父から「自分でしっかり働いて稼いで来なさい」と言われ、大阪の大手住宅会社に就職した山口。全国展開はしていないものの、大阪では三本の指に入る企業とあって、そこでの仕事は熾烈を極めるものでした。山口が配属されたのは、30名の営業マンを擁する土地活用事業部。アパートやマンションなどの提案営業を行う部署でした。
「同期で8名入社しましたが、4年後に自分が退職したときには一人も残っていませんでした。誰がいつ辞めたかもわからないほど、仕事に集中した日々でしたね」と、山口は苦笑交じりに振り返ります。
山口が配属された土地活用事業部は、富裕層の土地所有者の方に対して提案営業を行う部署。億単位の金額が動く世界です。入社したばかりの社員に対しても高いレベルの対応能力が要求されます。
「お客さまに書類をお渡しするだけでも、どんな表情、言葉づかい、タイミングで、どうやってお渡しするか、事前に練習を重ねて臨まなければいけない世界でした」
1年目は毎日、アシスタントとして同行する日々。商談の技術に長けた先輩社員の仕事ぶりをつぶさに観察しながら、アシスタントとしての役割もまっとうしなければなりません。
「話の流れに神経を研ぎ澄ませて、次にどんな話題に移るのか、そのときに必要な資料を即座に鞄から出せるように準備しながら同席していました。最後の頃には“プロのカバン持ち”になっていましたね(笑)」
商談で話した内容をすべて文字に記録して、後で会長以下すべての役職者が目を通してチェックするという態勢も取られていたといいます。そうした環境に身を置くことで、真っ更な状態からスタートした山口は営業スキルを鍛え上げられていきました。
同期入社の仲間が次々と退職していくような過酷な日々の中で、一人前の売上を上げられるようになってきた山口。しかし、4年間勤務した時点で、父・毅から「伊勢に戻ってきてほしい」という声がかかります。
「山口工務店が創業30周年を迎え、『第2創業』に取り組みたいとのことでした。初めて父から“後を継いで欲しい”と真剣に言われて。大阪での仕事が面白くなってきて後ろ髪を引かれる思いもありましたが、地元に戻る決意を固めました」
大阪での密度の濃い4年間を過ごした後、山口は父・毅の起業した山口工務店の一員となります。「大阪の会社で得た財産は計り知れないものがあります」と語る山口。その財産がどのように活かされているのか、そのお話はまた折を見てご紹介させていただきます。